地方分権 decentralization of power 2004 2 25
インターネットの世界は、地方分権です。
もっと正確に言えば、地方主権です。
インターネットの世界には、中央政府がありませんから。
昔は、中央集権がありました。
それは、パソコン通信が、中央集権となっていました。
今は、パソコン通信というものは、なくなってしまったのでしょうか。
さて、デジタル家電のネットワークを構築する時に、
注意すべきことがあります。
それは、家庭の中に、
デジタル家電をコントロールするサーバーをおくのは、誤りということです。
なぜ、インターネットが、中央集権ではなくて、地方主権となっているか。
インターネットでは、中継しているコンピューターが故障しても、
そこを迂回して行きますので、
インターネットは、災害や故障に強いと言われます。
家庭に、中央集権的なサーバーをおくと、
そのサーバーが故障した場合、あるいは、システムダウンした場合に、
大変、困ったことになります。
インターネットは、1日ぐらい使えなくても、なんとかなりますが、
デジタル家電は、そういうわけにはいきません。
デジタル家電は、生活に、直接、影響します。
ですから、デジタル家電のネットワークを考える時は、
インターネット的なネットワークを考えるべきです。
今後、デジタル家電は発展していくでしょう。
最近では、デジタル家電用のCPUが、数年前のパソコンのCPUに匹敵するほど、
高性能なものを搭載するデジタル家電があります。
コンピューターが見えている間は、まだ過渡期なのです。
ですから、パソコンは、過渡期の存在と言えます。
やがて、パソコンは、デジタル家電の発展のなかに埋もれていくでしょう。